2012年3月10日土曜日

昼下がりのさんぽみち

外を歩く人の服装が
少し薄着になり始めた。

夜はまだ寒いけど
それでも日中は暖かくなり始め
雪もとけ始めている。

3月中はまた降ると思うよ。
と言われけれど
それもまた、すぐにとけるんだろう。

金曜日の午後。
一仕事やり終えた感満々に
請求書を持ってお届けに向かっていたら
雪がとけて川になって流れていた。
土筆の子は恥ずかしげに顔を出さないけど
それでも
もうすぐ春なんだな、と思った。

思わず口ずさんだ私。

札幌の街は春が近づくと
とけた雪によって作られる川が出来るとは聞いていた。
でも、あまり想像はついていなかった。

実際に対面すると
本当に川で、
人々は雪の川べりを必死に歩いていた。

札幌での春の足下は
長靴が一番なのだそうだ。

私は誕生日にもらった長靴を着用していたので
ガツガツと川の中を歩き
雪解けの水を足下に感じた。

濡れはしない安心感とは逆に
冷たい水が足下を容赦なく包む。

これが春なのか、とふと思う。

春にはいろんな春があって
別れも
出会いも
状況が一転することも
いろんな春がある。

それって春だけの話じゃないんだけど
春は特に多い。

私は「特に感じる春」にしたいと思う。
同じ感覚は繰り返さないと思う。
だから
ここの春に、今しか感じられないことを
逃さないようにしたい。

色々なことに対して。

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