2012年4月30日月曜日

食いしん坊 ラーメン 味の時計台

札幌生活終了の5月目前。
書きたまっていた食いしん坊話を
いくつか慌ててアップ予定。

なので…
食いしん坊さんこの指とまれ!

実のところ、自分の食い意地には
自分自身でひくくらいのものを感じる。
というか
実際、自分でひいていることもある。

明日の朝ごはんに…と買ったパンを
夜中に食べるとか序の口。
ちゃんと夜ご飯食べたのに…

その度に「いや、自分、今これ食べんでもいやろ?」
と心ツッコミマシン作動。
でも食べる。

ある食べ物の自分ナンバーワンを探すためだけに
旅に出たこともあった。

日本人のほとんどがブームを忘れているけれど
一世を風靡したお菓子「カヌレ」

その「カヌレ」にはまりすぎて
カヌレの発祥地「ボルドー」へ赴いたことがある。
カヌレ屋さんはもちろん、
パン屋さんやお菓子屋さんを見つける度にお店に入り
カヌレを購入し
固さ確認→割る→写真を撮って断面を確認→食べる
という行為を繰り返して
自分ナンバーワンカヌレを探した。
でも、ナンバーワンカヌレは発祥地ボルドーではなく
イギリスで見つけた。

太らない&お腹がいっぱいにならない体なら
多分、起きてるうちのほとんどの時間を食べることに使うんちゃうかな。

ギャル曽根ならよかったのに…
いや、ギャル曽根に失礼。

もう、牛か。
いや、何も生み出さないので、牛さんに失礼。

なんて食いしん坊エピソードを披露しながら
今回はラーメン屋さんの話。

なんでかわからないけど
無性に「ラーメンが食べたい!」
という気分だったときに行ったラーメン屋さん「味の時計台

「ノーマルな札幌ラーメンといえばここだよ」と言われた。

おそらく、高校の修学旅行の自由行動で行ったラーメン屋さんが
ここのチェーン店だった気がするけど
そうじゃなかった気もする。

とにかく「札幌といえばラーメンらしい」という
ほんの少しの知識だけで
ラーメン屋さんに行き、
とにかく「札幌といえば雪印パーラーらしい」という
ほんの少しの噂だけで
甘いものを食べに行った記憶しかない。

札幌に来た始めの頃に翼くんとラーメンの話をしていたときに
「修学旅行に来た時に、味の時計台でラーメンを食べた気がする…」
と伝えたら「チョイスとしては悪くないよ」と言われた。

でも「どうだった?」と聞かれても全く記憶がなかった。

18年ぶりに食べた味。(のはず)

白みそのラーメンを食べたのだけど
私のラーメン道に白みそってあまりない気がした。
これがノーマルの札幌ラーメンとして私の記憶にインプットされる。

ごちそうさまでした。


2012年4月29日日曜日

一区切り

私が札幌に来たもともとの理由は
4月28日に札幌で開催される
北海道中の女の子たちが集まる
ファッションのお祭り
「サッポロコレクション2012」に向けた
番組の制作に携わるから、ということだった。

それが昨日終わった。

ということは
私の札幌生活も一区切り、ということになる。一応。

色々な思いがあって
今の時点では余韻というものはないのだけど
それって時間が経てば出てくるのだろうなぁ、と思う。

到着した時に雪に覆われていた街は
すっかり春色になり
芝生が整いはじめ
なんと散歩中に土筆の子まで発見した。

神戸の母、トミコに
「一応、一段落したよ」と電話で告げたら
「お疲れやったねぇ。札幌での仕事、全う出来た?」
と聞かれた。

「全う」って何だろう、とふと考えて
全うは出来てないのかな、と思った。

物理的には全うしたのかも知れないけど
1個、何かに携わると
その続きに何かが生まれて
続きの物事に携わると
またその先に何かが生まれる
という連鎖反応が起きる。

全うしようとすると
またその先に何かが生まれるのだ。

北海道でやりたいことができた、という事実が残る限り
全うはできてないよな。

だから、しばらく全うは出来ないんだと思う。

「札幌に行く時何を着ていけばいい? 寒いんやろ? コート?」
トミコが聞いた。

昼間は、もう、そこまで寒くない。
神戸で着ている服に、
脱ぎ着できる服をたせばいいのではないかとアドバイスをした。

来週末、神戸から
母トミコと父アキラがやって来る。

美味しいものでも食べて
自分が少しでも携わった北海道という場所を
見せてあげたいと思っている。

2012年4月22日日曜日

食いしん坊 北華楼 ピスコット

こちらに来てから度々食べるおやつ。
北華楼の ちぎりシュー ピスコット。

人気の品で、夕方になると
もうすでに売り切れていることが多い。
この存在を知ってから食べることができたのは
お店に何度か足を運んで、やっとのことだった。

この待ちに待ったピスコットちゃん。
これが半端なく美味しい。
見た目はちょっと固めのパン風で
生地の上の部分をちぎって、
中のカスタードクリームを
つけながら食べる。

生地はもっちりとしたチーズ風味。
カスタードクリームはまろやか。

このコンビネーションがたまらなく美味しい。

あと、何回この味を試せるのかしら。

今日はおやつはやめておこう、と思っていても
お店の前を通ると
あるかどうかだけ確認してしまう。

やみつき、ってやつだと思う。

そして今日。
お店の前を通ったら
イタリアンミラノシューという
ドーナツ生地のシュークリームの味見をさせてもらえた。

これがまた
ふっかふかの生地が美味で
驚いた。
クリームの美味しさも間違いないし。

おかきといい
シュークリームといい北華楼すごすぎる。

2012年4月14日土曜日

トミコからの手紙

月曜からSMILE DAYSの2話が公開された。

今回、海くんの元に故郷、鹿児島のお母さんから
お手紙と地元の何か、が届く。

このお母さんのモデルは
もちろん、うちの神戸のすっとぼけ母、トミコである。

私が神戸の実家を出てから
トミコからは度々、色々なものが届く。

それは、カップラーメンなどの非常食だったり
どこかへ出かけたときのお土産だったり
青汁サプリメントだったり
としちゃん、好きでしょう? と
なぜかキティちゃんグッズだったり…
(トミコは私が軽めのキティラーだと思っている)

送られてくるものは違えど
必ず一緒に送られてくるのが手紙である。

この手紙は昔から変わらず
縦書きの便箋に書かれている。

そして、形式も昔から変わらない。

普段は決して呼ばない「さん」付けで私を呼び
時候の挨拶があって
何かの言いつけに続き、
時々、トミコ自身がはまっていることについての話題を挟んで
最後は労りの言葉。
締めは必ず「母より」だ。

私の東京の家には
今までに送られてきたトミコからの手紙がファイリングしてある。

このお手紙。
一番最初にもらったのは
小学校の修学旅行のときだったと思う。

学校からの通達で
お弁当にお手紙を入れるように、というのがあったようで
みんな、列車の中でお弁当を食べながら手紙を読んでいた。

そして、自分の手紙を読み終えたあと
友達同士で交換をして読みあったのだけど
トミコの手紙は他のお母さんのお手紙とひと味違っていた。
というか、その頃からトミコ節だっただけの話。
内容は「あなたの帰りを待ちます」ということだったと思う。

いつからか、この手紙に愛を感じるようになった。
おそらく、昔から愛はこもっていたのだろうけど
年を重ねてから、この手紙に込められた愛と面白さに気づいた。

だから、謙太郎さんとSMILE DAYSで
毎回お母さんから何かが届くことにしよう、という話になったとき
すっとぼけた贈り物(けれど本人は真剣)と
縦書きの手紙が送られてくることにしようと思った。

この設定を決めてから
トミコから神戸名物のいかなごと共にお手紙が届いた。
やっぱりそこには愛がこもっていて
思わず笑ってしまった。
そして変わることのない形式も生きていた。

「季子さんへ
春の訪れとともにいかなごの季節がやって参りました。
お世話になっている方々に食べて頂きなさい。
北海道の厳しい寒さに負けないように体調管理をしてくださいね。
みなさまによろしく。
母より」

撮影前に海くんのお母さんになったつもりで
手紙を書いているのだけど
故郷を出て
一人暮らしを始めたばかりの
今の海くんには
私の愛はちょっと伝わりにくいんだろうな、と思っている。

それでもいつか
彼も大人になったら、母の愛に気づくんだろう。

それでいいんじゃないかと思う。

Webで海くんのなりきり母(私)が書いた
トミコモデルのお手紙が全文読めます。

愛、こもっているでしょうか?

SMILE DAYS ふるさとだより
http://www.nhk.or.jp/sapporo/smile/movie/02/index.html

2012年4月12日木曜日

春がきた

札幌の街から雪が消えた。

こんなに暖かい陽気を感じることができるなんて
思わなかったなぁ。

2ヶ月前に来たときとは
まったく違う景色に
思わず顔がゆるんでしまう。

ベンチに座っている人までいるなんて。

春なんやなぁ。

一昨日、母親のトミコと電話しながら歩いていたら
電光掲示板の表示が10度を越していたので
嬉しくなって伝えてみた。

「神戸は今何度?」と聞いたら
「お父さん! 今何度?」と父親のアキラに呼びかける声が聞こえた。

「10度やって。一緒やな」とトミコ。

あら。同じ気温なんてことがあるんや、と不思議に思っていたら
「札幌は10度」という父親の声が遠くで聞こえてきた。

うん。だからそう言ったやんか。

ちなみに神戸は21度だったよう。

相変わらずのおとぼけ母との会話は
春だからではない。

それでも春です。

2012年4月9日月曜日

キラキラのよさこい

大学生って独特のキラキラをもっていると思う。

出会う人も多い。
自由な時間も多い。
大人扱いされる機会も多い。
お酒の味を覚えたり
朝まで友達と語ってみたり
将来に悩んでみたり
思いっきり何かに打ち込んでみたり。

今日から公開される
SMILE DAYSの第2話では
サークルに打ち込むたくさんの北大生たちが
エキストラとして協力してくれた。

撮影時には
彼らの勢いに圧倒され続けた。

特に笑わせてもらったのが
よさこいサークルの皆さん。

撮影前に一度打合せをしたのだけど
そのときから
キラキラっぷりがすごかった。

「どうして私たちのサークルを選んでくれたんですか??」
と目をキラキラ。

こちらのリクエスト以上に
提案までしてくれてキラキラ。

撮影当日も
テイクを重ねる度に
自分たちでダメ出しをして
そのキラキラは
どんどん勢いを増していった。

歌いながら登場する彼らに
私たちはずっと興味津々で
歌を覚えようとしているスタッフまでいた。

そのスタッフが目をキラキラ輝かせながら言った
「だって、人生でこんなに歌いながら踊ることってある?? すごいじゃない!?」
は、名言だった。

私が話をした男の子は単刀直入に
「よさこい見た事ありますか?」と聞いてきた。

実は見た事がない。

道外の私は北海道と聞くと
「よさこい」というイメージが
何番目かに出てくるし
道外でも見る機会はあるはずだけど
それでも見たことがない。

昔つきあっていた人が
遠距離恋愛中に
よさこいにはまり、
「いつかよさこいを見て欲しい」
と言っていたけど
見ないまま別れてしまった。

「よさこい」と聞くと
その人がちらつく。
そして、今もよさこいを踊っていると
風の噂で聞いたことがある。

北大の男の子に
「なんでよさこいなの?」と質問してみたら
疑いのない笑顔で「楽しいんです!」と言った。

確かに彼らは楽しそうだった。

撮影が終わった別れ際、その男の子は
「よさこい、東京にいても見れる機会あると思うので一度見てみてください!」
とまた目をキラキラさせた。

こんなにキラキラされたんじゃ
見ない訳にはいかないな、と思った。
見れるかな。

明日は、SMILE DAYSの2回目のロケ。
どんなキラキラに出会えるか楽しみだからなのか、
単純に緊張しているのか
4時起きに備えて眠りたいのに
眠れない。

楽しみたい。

http://www.nhk.or.jp/sapporo/smile/

2012年4月1日日曜日

最後の悪あがき

4月になったし、少し暖かい日も増えてきてるけど
それでも気がつくと吹雪いたりする札幌。

あと1週間は雪が降る、とニュースで聞いて
「おいおいおいおい…もう4月やで〜」
と嘆かわしい気分になっていた。

東京の友達からは
「週末には桜が咲くよ」だとか
「4月に入ったら、仕事そっちのけでみんなで花見をするんだ」だとか
桜絡みのメールが数多く届き、
実家のトミコにいたっては
「少しやけど、サクラ! 頑張って咲いてるで!」という
リアルレポートが繰り広げられた。

北海道の桜の見頃はゴールデンウィークらしい。
5月のあたまに東京に帰る私は
たぶん、見頃を迎えられないままに東京に帰る可能性もあり
その頃は、すでに桜の影がないんだろう、と思う。
なんとなく悔しいな、と思っていた。

そんな時。ある人に
「冬将軍は今の時期が過ぎたら、11月まで戻ってこれないんだぞ?
あいつらの最後の悪あがきぐらい大目にみてやってよ」
と言われた。

そんなこと考えたこともなかった。

こっちに来てから
北海道の人の冬の寒さに対する捉え方が違うな、
と思うことが多い。

「つらいのは今だけなんだから、いいじゃない。
このつらい、ひとときが過ぎたら
また、絶対! いい時期が来るんだからさ」
と、悩む後輩を先輩が、未来は明るい、と励ます感じ。
ちょっと妄想だけど。

そんなことを思いながら
冬の間に勢いを振るっていた冬将軍が
「やだやだやだやだ! まだ帰りたくないよー! 
まだまだやりたいことがあるんだよー!」
とごねながら、
雪を降らしたり
冷たい風を吹かす姿を想像したら
途端に憎めない奴に思えてきた。

そして「いいよ、いいよ。もう一暴れするのを許してあげるよ」
と寛大な気分になった。

ゲンキンだけど、全ては考え方だよな。

そんな4月のあたま。

写真は冬将軍が暴れたあとに
車が少しだけ通った感じがわかる道路。
この感じ、子供の喧嘩みたいで嫌いじゃない。