2012年4月1日日曜日

最後の悪あがき

4月になったし、少し暖かい日も増えてきてるけど
それでも気がつくと吹雪いたりする札幌。

あと1週間は雪が降る、とニュースで聞いて
「おいおいおいおい…もう4月やで〜」
と嘆かわしい気分になっていた。

東京の友達からは
「週末には桜が咲くよ」だとか
「4月に入ったら、仕事そっちのけでみんなで花見をするんだ」だとか
桜絡みのメールが数多く届き、
実家のトミコにいたっては
「少しやけど、サクラ! 頑張って咲いてるで!」という
リアルレポートが繰り広げられた。

北海道の桜の見頃はゴールデンウィークらしい。
5月のあたまに東京に帰る私は
たぶん、見頃を迎えられないままに東京に帰る可能性もあり
その頃は、すでに桜の影がないんだろう、と思う。
なんとなく悔しいな、と思っていた。

そんな時。ある人に
「冬将軍は今の時期が過ぎたら、11月まで戻ってこれないんだぞ?
あいつらの最後の悪あがきぐらい大目にみてやってよ」
と言われた。

そんなこと考えたこともなかった。

こっちに来てから
北海道の人の冬の寒さに対する捉え方が違うな、
と思うことが多い。

「つらいのは今だけなんだから、いいじゃない。
このつらい、ひとときが過ぎたら
また、絶対! いい時期が来るんだからさ」
と、悩む後輩を先輩が、未来は明るい、と励ます感じ。
ちょっと妄想だけど。

そんなことを思いながら
冬の間に勢いを振るっていた冬将軍が
「やだやだやだやだ! まだ帰りたくないよー! 
まだまだやりたいことがあるんだよー!」
とごねながら、
雪を降らしたり
冷たい風を吹かす姿を想像したら
途端に憎めない奴に思えてきた。

そして「いいよ、いいよ。もう一暴れするのを許してあげるよ」
と寛大な気分になった。

ゲンキンだけど、全ては考え方だよな。

そんな4月のあたま。

写真は冬将軍が暴れたあとに
車が少しだけ通った感じがわかる道路。
この感じ、子供の喧嘩みたいで嫌いじゃない。



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