2012年4月14日土曜日

トミコからの手紙

月曜からSMILE DAYSの2話が公開された。

今回、海くんの元に故郷、鹿児島のお母さんから
お手紙と地元の何か、が届く。

このお母さんのモデルは
もちろん、うちの神戸のすっとぼけ母、トミコである。

私が神戸の実家を出てから
トミコからは度々、色々なものが届く。

それは、カップラーメンなどの非常食だったり
どこかへ出かけたときのお土産だったり
青汁サプリメントだったり
としちゃん、好きでしょう? と
なぜかキティちゃんグッズだったり…
(トミコは私が軽めのキティラーだと思っている)

送られてくるものは違えど
必ず一緒に送られてくるのが手紙である。

この手紙は昔から変わらず
縦書きの便箋に書かれている。

そして、形式も昔から変わらない。

普段は決して呼ばない「さん」付けで私を呼び
時候の挨拶があって
何かの言いつけに続き、
時々、トミコ自身がはまっていることについての話題を挟んで
最後は労りの言葉。
締めは必ず「母より」だ。

私の東京の家には
今までに送られてきたトミコからの手紙がファイリングしてある。

このお手紙。
一番最初にもらったのは
小学校の修学旅行のときだったと思う。

学校からの通達で
お弁当にお手紙を入れるように、というのがあったようで
みんな、列車の中でお弁当を食べながら手紙を読んでいた。

そして、自分の手紙を読み終えたあと
友達同士で交換をして読みあったのだけど
トミコの手紙は他のお母さんのお手紙とひと味違っていた。
というか、その頃からトミコ節だっただけの話。
内容は「あなたの帰りを待ちます」ということだったと思う。

いつからか、この手紙に愛を感じるようになった。
おそらく、昔から愛はこもっていたのだろうけど
年を重ねてから、この手紙に込められた愛と面白さに気づいた。

だから、謙太郎さんとSMILE DAYSで
毎回お母さんから何かが届くことにしよう、という話になったとき
すっとぼけた贈り物(けれど本人は真剣)と
縦書きの手紙が送られてくることにしようと思った。

この設定を決めてから
トミコから神戸名物のいかなごと共にお手紙が届いた。
やっぱりそこには愛がこもっていて
思わず笑ってしまった。
そして変わることのない形式も生きていた。

「季子さんへ
春の訪れとともにいかなごの季節がやって参りました。
お世話になっている方々に食べて頂きなさい。
北海道の厳しい寒さに負けないように体調管理をしてくださいね。
みなさまによろしく。
母より」

撮影前に海くんのお母さんになったつもりで
手紙を書いているのだけど
故郷を出て
一人暮らしを始めたばかりの
今の海くんには
私の愛はちょっと伝わりにくいんだろうな、と思っている。

それでもいつか
彼も大人になったら、母の愛に気づくんだろう。

それでいいんじゃないかと思う。

Webで海くんのなりきり母(私)が書いた
トミコモデルのお手紙が全文読めます。

愛、こもっているでしょうか?

SMILE DAYS ふるさとだより
http://www.nhk.or.jp/sapporo/smile/movie/02/index.html

0 件のコメント:

コメントを投稿