2012年5月14日月曜日

TOKYO

先週末、東京に戻った。
来週には、再度
北海道に行くけれど一時帰京。

東京に着いて驚いたのは
ノースリーブの人がいたことと
サンダルの人がいたことだろうか。

家に帰って私が、真っ先にしたことは
黒いタイツを脱ぐことだった。

札幌へ行く前に
引っ越したばかりの私のマンションの部屋は
思っていたよりも片づいていなくて
落ち着かない。

電気代の催促状が山のように届いていて
慌てて払いに行く。

合間合間に
仕事のメールが入り
なかなか心が休まらない。

マンションの管理人さんにも挨拶に行かなくてはと
お宅訪問をしたら
インターホン越しに女将さんが
「今、番台にいます」と言った。

引っ越したばかりのこのマンション、
なんとお部屋にお風呂がない。

その代わり、マンションの1階が銭湯なのだ。
ここの住人は家賃の支払いと引き換えに
銭湯チケットをもらい
毎日無料でお風呂に入ることが出来る。

女将さんに会うために
銭湯の番台へ伺うと
背筋をピンと張ったおしとやかな彼女が
いつものように上品な笑顔で迎えてくれた。

「まぁ、長い間大変でしたね。おかえりなさい。
お疲れが出ないように、お風呂で温まってくださいね」

単純な私。

この言葉に
あぁ、今のマンションに引っ越してきて良かった、と思った。

東京という場所に暮らしながら
このマンションは人の暖かさが感じられる珍しい場所だと思う。

前にこの部屋に住んでいたのは私のお友達。

札幌に行っている間に
前に住んでいた部屋の更新などがあり、
無駄なお金を払うくらいなら引っ越したい…と言ったら
自分はもう引っ越すのだけど…と今のマンションを紹介してくれた。

35歳にもなって
部屋にお風呂がない生活はどうしたものか、と悩んだのだけど
ネタにもなりそうだし、とりあえず引っ越してみた。

引っ越しをして
すぐに札幌に行ったので
住み心地も何もわからない状態だったけど
女将さんと話をする度に
彼女のあまりの凛とした立ち振る舞いなどの
素敵な女性っぷりに
この人に会えたというだけで
こに住む価値はあったんだな、と思った。

色々な用事が一段落してお風呂に行ったら
貸し切り状態だった。

貸し切り風呂で
3ヶ月分の疲れを洗い流した気分の私は
札幌で出来たお友達とメールのやり取りをしながらも
その後、強烈な眠気に襲われて
ふと気付いたら眠りに落ちていた。

東京1週間のはじまりだった。



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